美容にも健康にも高い効果を示すことで有名なビタミンにビタミンCがあります。美容皮膚科などに通うとその高濃度なものを点滴してもらうこともでき、美容を目指す人は求めるところに点滴を受けるということも流行してきました。
様々な効果があることが知られていることから育毛にも効果があるのではないかという期待がありますが、事実はどうなのでしょうか。
点滴がもたらす効果
高濃度なビタミンCの点滴を行うことによって一般的に得られるとされる効果は多岐にわたっています。代表的なものとして知られているのが抗酸化作用、コラーゲン合成促進、皮脂の過剰分泌の抑制、免疫強化、メラニン色素の抑制、抗アレルギー作用といったものですが、枚挙に暇がないのは明らかです。
こういった様々な効果が期待できるものであることから、この中にも薄毛治療に役立って育毛を促進できるような効果があると考えるのが妥当でしょう。
育毛に大切な頭皮ケア
育毛をするためには髪を育てれば良いと考えてしまいがちですが、それと同じくらい重要になるのが頭皮を良好な状態にするということです。その頭皮ケアの観点に立つとビタミンCがもたらす様々な効果は育毛に大きな期待が持てます。
コラーゲン合成が促進されることによって頭皮の肌に緻密なネットワークが形成されるようになるため、保湿性が高くてやわらかな状態を作ることができます。硬くて乾燥した頭皮は髪を支えるには適さないものであり、乾燥によって傷ができるとそこから細菌感染などが起こって痒みや炎症が生じてしまい、脱毛を促すことになってしまいます。
また、毛細血管の状況も悪くなってしまうため、栄養が十分に行き届かない状態でもあるのです。そういった状態にならないように働きかけられるのは大きなメリットとなります。また、皮脂の分泌が抑えられることによって毛穴に皮脂が詰まって発毛が抑制されてしまうリスクや、過酸化脂質の生成によって脱毛が促されてしまうリスクを減らすこともできます。こういった頭皮の環境の改善を促せるでしょう。
白髪へのリスクへの懸念
高濃度なビタミンCの点滴を行うと頭皮ケアとなった結果として育毛が促進される可能性は期待できます。しかし、懸念うしておかなければならないのがメラニン色素の抑制効果です。これがあまりに効果を発揮してしまうほどにビタミンCを点滴してしまうと、白髪になってしまうリスクもあるからです。適度に様子を見ながら利用していくことが大切になるでしょう。