プラセンタには、アミノ酸などをはじめとしたあらゆる栄養素が含まれているため、美容作用や疲労回復、更年期障害の治療などに幅広く使われることが多いです。
近年になって、育毛効果が期待できるとされています。
プラセンタとは
プラセンタとは、胎盤のことです。
胎児は、母体から胎盤や臍帯を通して必要な栄養や酸素を受け取ります。
胎盤はそれ自体が免疫機能を持っているため、細菌の侵入を防いだり、胎児を成長させる細胞増殖因子を分泌させる器官のことです。
プラセンタの育毛効果
育毛効果は科学的には解明されていませんが、ホルモン分泌作用やホルモンバランスを整える作用により間接的に育毛効果へと繋がると考えられています。
育毛治療では、頭皮に直接注入する方法と筋肉もしくは皮下注射する方法があります。
頭皮に直接注入する方法では、毛母細胞に働きかけ、細胞分裂を促すことができます。また、頭皮の血行が良くなるため、老廃物の排出がスムーズとなり毛母細胞が活性化しやすくなります。
筋肉もしくは皮下注射する方法では、身体全体のホルモンバランスを整えることにより頭皮や毛根の健康を取り戻す方法です。頭皮に直接注入する方法に比べると緩やかに効果があらわれます。
効果があらわれるまでの期間には個人差があり、年代によっても左右されます。
メリットとデメリット
メリットとしては、即効性があることと女性の薄毛に対しても効果が期待できることです。体内に直接注入するため、成分の吸収が早くなります。特に頭皮へ直接注入する方法では、必要な場所に必要な成分を必要なだけ注入することができるため、効果が期待できます。
育毛効果のある成分の中には、男性向けに開発された薬があり、それらは女性は服用できないとされています。男性向けの育毛剤には、男性ホルモンを抑える作用があるため、女性が服用することで乳がんや子宮頸がんを誘発するリスクがあるためです。
プラセンタは男女問わずに治療に用いることができるため、選択肢のひとつとして選ぶことができます。
デメリットは、完全にリスクを否定出来ないことです。長期間にわたって肝炎の治療薬として用いられていましたが、感染症を100%否定することができないため、プラセンタ注射を一度でも受けた人は献血ができないように通達がでています。
また、育毛目的での治療の場合には、健康保険の適用がないため高額な費用がかかりやすいです。治療を受ける前にはあらかじめ料金についても確認しておく必要があります。