薄毛になる原因の1つとして、頭皮に皮脂が溜まっているせいだと言われることもあります。
これは皮脂が頭皮の毛穴を塞ぐことによって、髪の毛がそこから抜けていってしまうという理屈なのかもしれませんが、それが本当に合っているのでしょうか?
皮脂の量を減らしたりすれば、抜け毛は防げるのでしょうか?
■皮脂を減らしても薄毛は改善されない?
皮脂が多く分泌されて、それによって毛穴を塞いでしまうことがあったとしても、それを改善すれば薄毛が良くなるとは言い切れない部分もあります。
確かに皮脂が毛穴を塞いでいる状態は良いとは言えません。ただ、皮脂が詰まっているからといって、その皮脂を除去しても薄毛が改善するとは言えない理由があります。それは、皮脂が詰まっているのは特定の部分だけではなく、恐らく頭皮全体だということです。
でも、全体が満遍なく薄毛になるという人はそうはいません。
つまり、薄くなっている部分が皮脂によるものならば、他もそうなっていないとおかしいと言えるのかもしれません。
だから、皮脂が原因であるとも、原因じゃないとも言えません。
特定の部位しか薄くなっていなかったとしても、皮脂の量が全体を通して均一なわけではないですし、詰まり具合も違うはずですから、そこだけが薄くなることは不自然とは言いがたいのです。
■頭皮を傷つけるケアはやめた方がいい
頭皮の毛穴を綺麗にするために、例えばブラシでゴシゴシこするという方法はありますが、これをやると頭皮が傷ついてしまう恐れがあるのです。
頭皮が傷つくと、毛穴の皮脂がとれるかもしれませんが、それによって頭皮が異常を起こして抜け毛の原因になってしまうかもしれません。
そういったアイテムを使うのは良いです。マッサージ程度の使い方ならば問題ありませんから。
■皮脂を取り過ぎると余計に分泌されやすい
過剰な皮脂を取るのは良いと思いますが、根こそぎとってしまうと、余計にどんどん皮脂が出てきてしまうのです。
したがって、皮脂をとるのは頭皮を正常に保つためには良いですが、過剰に洗いすぎないように。
皮脂をとるために、何度も何度も洗うなど過剰な洗髪はしない方が良いと思います。
皮脂を放置して、出っ放しにしておくのはよくないですが、取り過ぎても逆効果となってしまうことがあるのです。
皮脂は確かに薄毛の原因になっているかもしれないのですが、どっちにしろ皮脂をとれば万事解決か?というと、そうではないのです。
余計に頭皮を好ましくない状態にしてしまう可能性もありますから。皮脂の対処については気をつけてください。