育毛剤を使用して薄毛対策をしていくというのは多くの人が心がけていることでしょう。
実際に始めてみようと思ったときには数あるラインナップの中からどれを選んだら良いかと悩んでしまうものです。
そのときに一般的な市販薬と、医薬品とされているものがあるということに気づくことになるでしょう。
それらの違いは一体何なのでしょうか。
有効性と安全性
医薬品として販売されている育毛剤と市販薬との違いは厚生労働省による認可の審査基準における違いです。
医薬品となるためにはよりハードルの高い有効性と安全性についてのデータが必要になります。
有効性においてはどういった点を効果があると判定するのかという基準を作って、確かに使用したことによって育毛効果が発揮されたということを統計的に示すことが必要になります。
そのため、人に実際に使った臨床試験が行われていることが必要であり、それで有意に効果が出ているということになるのです。
それに加えて、副作用の有無や種類やその頻度、他の薬との併用のリスクなどといった安全性についても試験が行われているため、定められた用法や用量に従って使用していくことによって安全に使用できることが示されています。
これに比べると市販薬の場合には有効性や安全性に関するデータの基準が低く、動物試験の結果だけでも市販することができます。
そういった違いがあることを理解しておく必要があるでしょう。
メカニズムの理解
医薬品として市場に出てくるためにはもう一つの大きなハードルがあります。
それはなぜ育毛効果が発揮されるのかという因果関係を示すメカニズムを示さなければならないということです。
ある程度の専門知識があれば誰もが理解できるようにメカニズムが説明されていなければ承認を得ることは困難となっています。
市販薬の場合にはメカニズムについては判然としていない状況でも安全に使用できていれば問題ないという考えも大きく、なぜ効くかということになるとわからないことも多いのです。
実際の製品での違い
育毛剤として販売されている医薬品の成分としてよく知られているのがミノキシジルです。
これは血管の拡張を起こすことによって頭皮により血液が流れてきやすくすることで栄養や酸素を頭皮に行き届くようにでき、栄養豊富になることで育毛が促進できるというメカニズムが示されています。
そのメカニズムから発毛にも効果が期待できるために効能に含まれているのも特徴です。