健康にも美容にも良いと言われて注目されることが多くなった食品に豆乳があります。その効果は育毛にも及ぶものであるということがわかってきており、男女を問わずに高い効果を期待することができることも判明してきました。
摂取の際には注意点もありますが、しっかりと飲み続けていくと髪の健康を守っていくことができると期待できます。
大豆イソフラボンの効果
豆乳を飲んで育毛ができるということの根拠になっているのは大豆に含まれている大豆イソフラボンの効果が示されてきたからです。大豆イソフラボンは身体の中で女性ホルモンと類似した作用を示すということがわかっており、それが育毛を促すことができるとされている主な理由です。
女性ホルモンはヘアサイクルにおいて髪の毛の成長の段階を延長させることができます。そのため、大豆イソフラボンを摂取することによって髪の毛を太く長く伸ばすことができるようになると期待できるのです。また、IGF-1と呼ばれる物質に変換されることによって発毛を促すこともできることがわかっており、発毛と育毛の二つの面から薄毛に対して抗っていくことができるようになるのが大豆イソフラボンの魅力です。
良質なタンパク質の供給
豆乳を飲むことは大豆イソフラボンをサプリメントで摂取するのに比べてもメリットがあります。豊富に含まれている良質なタンパク質を供給することができるからです。豆乳に含まれているタンパク質はアミノ酸組成にも優れており、髪の毛を育てるために必要となるアミノ酸を効果的に摂取できるのです。
また、ミネラルも幅広く豊富に含まれていて、育毛に必要であるとされる亜鉛の補給も同時に行っていくことができます。亜鉛は髪の毛のタンパク質の主成分であるケラチンを合成するのに関与したり、髪の毛の細胞を分裂させるのに必要であったりといったことが知られているため、不足しないように摂取していくことは育毛にとって欠かせないのです。
摂取のし過ぎに注意
大豆イソフラボンを摂取できて育毛ができるからといって豆乳を飲み過ぎてしまうのはリスクがあるということも知っておかなければなりません。
大豆イソフラボンは過剰症が知られているからであり、一日の上限量としては75mg程度、豆乳の量にして300mL程度が上限であるとされています。男性の場合には身体の女性化、女性の場合には女性ホルモンの減少が見られることがあるので注意して摂取していくようにしましょう。