年齢を重ねるごとに、毛髪も衰え、細くなったり、抜けやすくなったりしますが、若い人でも遺伝性やストレス、栄養不足などによって薄毛に悩む人は少なくありません。
育毛対策には、生活習慣を見直すことに加え、頭皮環境を改善することが大切です。
頭皮ケアの重要性について
頭皮にはたくさんの毛細血管があり、その毛細血管を通して髪の根元の毛乳頭に栄養が届けられます。
血行が悪くなると、毛乳頭に十分な栄養が届けられず、結果として髪が成長できずに抜けてしまいます。
また、薄毛の人の頭皮はかたいと言われていますが、頭皮がかたいと健康な髪は育ちません。
新陳代謝が衰えるので、毛細血管の働きが悪くなるだけではなく、毛穴にも汚れや皮脂が詰まりやすくなり、育毛を妨げることになります。
そのため、育毛対策に頭皮ケアは欠かすことはできません。
まずは毎日使うシャンプーを見直しましょう。
シャンプーを侮るなかれ
頭皮ケアでは毛穴の汚れや皮脂を取り除くことは重要なポイントですが、多くの育毛向けのシャンプーは洗浄力の強い化学合成の界面活性剤を使用しています。
頭皮には適度な皮脂も必要ですが、化学合成の界面活性剤はそれらも取り除いてしまうため、頭皮への負担が大きく、かぶれや炎症を起こしてしまうこともあります。
天然由来の原料で作られたシャンプーは洗浄効果が低いように思うかもしれませんが、毛穴の汚れをしっかり落とすものもありますし、何より頭皮を刺激しないので、頭皮環境を整えるのには理想的です。
シャンプーのし過ぎも頭皮環境を悪くさせる原因になるので、1日1回にしておきましょう。
シャンプー前にはブラッシングを
そして、シャンプー前にブラッシングをしない人は多いのですが、ブラッシングには、髪と頭皮の皮脂や汚れを落とす効果と頭皮マッサージという効果がありますので、ぜひ取り入れることをおすすめします。
シャンプーは直接頭皮につけずに、泡立てネットなどでしっかりと泡立て、頭皮を包み込むようにしながら両手の指の腹でやさしくマッサージするように洗います。
この時、爪などで頭皮を傷つけないようにします。
最後は、シャンプー剤が頭皮や髪に残らないように、時間をかけて丁寧にすすぎましょう。
また、シャンプーに加え、頭皮マッサージも頭皮ケアとして有効です。
頭皮マッサージは、頭皮を刺激することで、血行を促進し、新陳代謝を高めますし、毛穴の詰まりも取り除きやすくなります。
頭にはツボがたくさんあるので、リラックス効果も期待できます。
両手の指の腹を頭皮に当て、指先を固定して手をまわして頭皮に心地よい刺激を与えます。
最近は複数のメーカーから育毛ローションが販売されているので、マッサージの時に使うとさらに効果が増します。
頭皮マッサージは、仕事の合間でも気軽にできるので、気がついた時に行い、健康な髪が育つ頭皮環境を整えていきましょう。