髪の毛が正常に育っていくためには必要な栄養素がたくさんあります。何が不足してしまっても髪が伸びなくなったり、抜けやすくなったり、切れやすくなってしまったりといったトラブルにつながることになります。その中でも欠かせない三つの栄養素について理解しておくと育毛に役立てていくことができるでしょう。
髪の毛を作るためのタンパク質やアミノ酸
身体には様々な組織がありますが、その組織の種類によって構成成分にも大きな違いがあります。髪の毛の場合にはそのほとんどがタンパク質で構成されているということに特徴があります。タンパク質は栄養として摂取すると一度アミノ酸に分解されてから小腸で吸収されて、身体の中で必要な形のタンパク質として再度構築されます。
そのため、髪の毛をしっかりと作れるようにしていくためにはタンパク質やアミノ酸を十分に摂取するということが欠かせません。タンパク質の中でもケラチンと呼ばれるメチオニンやシステインの含量が多いタンパク質の比率が高いことから、アミノ酸としてもメチオニンやシステインが不足しないように摂取することが大切です。
成分を作るのに必要な亜鉛
亜鉛は育毛に必要な栄養素としても最も名高いものの一つです。亜鉛は様々な成分を作るのに必要な酵素を身体の中で生成して機能させるために欠かせないことが多々あります。髪の毛の細胞を増やすためには細胞分裂を行う必要がありますが、そのためには細胞に含まれているDNA合成を行う必要があり、そのために必要な酵素は亜鉛を必要としています。
また、髪の毛の構成成分として主要な役割を果たすケラチンの合成においても亜鉛が必要な酵素が関与しているため、髪をしっかりと作り上げて育毛していくためには欠かせないのが亜鉛です。また、男性型脱毛症の原因となっているデヒドロテストステロンの生成を行う酵素の機能を抑制する効果もあることから、脱毛を抑制することもできるとされています。
オメガ3脂肪酸の大切さ
オメガ3脂肪酸も髪の毛を作る上で欠かせない栄養素であると共に、育毛にも大きな影響を及ぼします。頭皮や髪の乾燥を防ぐ効果があるのに加えて、一つ一つの細胞の細胞膜を構成するのにも使用されるのが脂肪酸です。不足によって髪の毛が抜けたり切れたりしやすくなってしまうようになります。
また、血液成分を良好な状態にすることができ、血管の状態も改善する効果があるため、血行を良くして頭皮に栄養が行き渡るようにできるのもオメガ3脂肪酸です。