ドライヤーのかけ方による抜け毛予防の仕方

お風呂で髪を洗った後、ドライヤーを使って髪を乾かすと抜け毛が増えるとか、自然乾燥の方が髪にとってはいいなどと、まことしやかに言われていた時もありました。
 
けれども今は、髪の毛を濡れたままにしておくことの方が、髪にとってダメージが大きいことが明らかになっています。
 
ただし、いい加減な乾かし方をすれば、やはり髪の毛や頭皮にダメージを与え、育毛の邪魔をすることになります。それでは、どのようにすれば髪の毛や頭皮を傷めずに、髪を乾かせるでしょうか。

髪を乾かさなければいけない理由

 
そもそもなぜ髪を乾かさないといけないのかというと、髪からキューティクルが失われてしまうからです。
 
キューティクルは、外部の刺激から髪の毛を守ってくれます。しかし髪が濡れていると、キューティクルが開きっぱなしになり、髪から水分や栄養分が失われてしまうのです。
 
また頭皮が濡れていると、湿気によって雑菌が繁殖しやすくなります。するとかゆみや炎症が起こり、抜け毛の原因となってしまいます。これではむしろ育毛の妨げとなってしまいます。
 

ドライヤーを使う前にしなければならないこと

 
キューティクルを保ち、頭皮を乾燥させるためにも、髪を洗った後は、できる限り早く乾かした方がいいのですが、濡れた髪の毛に、いきなり熱風を当ててはいけません。
 
まずはタオルを使って、髪の毛の水分を十分に取りましょう。髪の毛は熱により、ダメージを受けやすくなります。
 
髪の毛に長時間熱に当てないためにも、タオルドライはしっかりとしておきましょう。その際、髪の毛をタオルで擦らないようにして下さい。摩擦で髪が傷んでしまいます。
 

抜け毛を減らし、育毛を促す髪の乾かし方

 
まず乾かすべきなのは、髪の毛ではなく、頭皮であることを覚えておきましょう。頭皮に水分が残っていると、むしろ乾燥による頭皮トラブルを起こし、抜け毛が増えることになりかねないからです。
 
ドライヤーを当てる時は、熱によるダメージを防ぐためにも、髪の毛から20cmは離すようにしましょう。同じ個所に2秒以上連続して当てるのも、髪を傷つけることになります。
 
キューティクルを整えるためにも、ドライヤーは髪の根元から毛先に向かってかけるようにしましょう。また濡れたキューティクルはとても傷つきやすいので、乾かしながらブラッシングをしないようにしましょう。キューティクルが剥がれてしまいます。手ぐしをするにとどめましょう。
 
髪の毛がある程度乾いてきたら、冷風も織り交ぜながら、乾かすようにしましょう。熱による髪の毛の負荷を軽減させることができますし、頭皮の血行が良くなり、育毛を促すことになります。
 
八割方乾いてきたら、それ以上ドライヤーは使わないようにしましょう。乾かしすぎると、頭皮や髪の毛から必要な水分まで奪うことになってしまいます。あとは余熱で乾かすようにして、完全に乾いたら、ブラッシングをしましょう。